接続箱について
【知識編】
接続箱の役割
接続箱とは、太陽光パネルごとに発電した電気を1つに集め、パワコンに送る機器です。
接続箱の中には、一般的に【入力用直流開閉器】・【逆流防止素子】・【出力用端子台】・【開閉器又は遮断器】・【避雷素子】などの機器が付いています。
開閉器には、ブレーカーのようにONとOFFのスイッチがあり、電気の流れをチェックしたりメンテナンスしたりできる仕組みとなっています。
また、落雷で機器が壊れてしまわないように、避雷素子も組み込まれています。
接続器の種類
接続箱にはさまざまな種類があり、設置場所・用途や目的・機能などに違いがあります。
【屋外用と屋内用】
屋外用は防水処理が施されており、やや値段が高くなっています。
屋内用はたくさんの配線を屋内へ通す必要があるため、外壁に大きな穴を開けるというデメリットがあります。
一般的に接続箱は屋外に設置することが多く、屋根のひさしの下など比較的雨に濡れにくい場所で、
メンテナンスがしやすい外壁に取り着けます。
【産業用と住宅用】
産業用と住宅用で分類され、メーカーから販売されているケースもあります。
産業用は直列につなぐことができる太陽電池モジュールの最大数や開閉器の数が多く、
直射日光にも強い仕様になっているのが特徴です。
値段は高くなりますが、効率的です。
【昇圧機能の有無】
接続箱には「昇圧機能」があるものと、ないものとがあります。
昇圧機能をもつ接続箱の場合、電圧が低いブロックがあっても電圧を上げることで、他のブロックと同じ電圧にできます。
電圧が揃わないとロスが生じますが、それを防ぐことができます。
昇圧機能がある接続箱なら、設置バリエーションを増やすことができ、無駄なく発電することが可能となります。
メガソーラーではまだまだ接続箱を使用していますが、
低圧案件ではパワコンと接続箱が一体化しているものが主流となっています。
また昇圧機能もマルチストリングタイプのパワコンを選択する事で不要となります。
一般的な一方向設置の低圧案件パネル100kw程度でマルチストリングパワコンは不利になる場合もあります、設計をされる方は注意が必要です。
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