太陽光パネルの発電量が低下する理由と原因
太陽光パネルの発電量が低下する原因とは?
その原因はさまざまです。
使用する状況によっても発電量が低くなることもあります。
①パネルの劣化
太陽光パネルの寿命は20年~30年と言われており、それはパネルの構造によって決まるといっても過言ではないと考えます。パネル内部のセルはEVAでサンドイッチされていて、そのEVAが太陽光によって変質着色され光の透過率が減少する為に発電量も連動して低下します。
10年以上経過した頃に突然発電量が低下するものもありますが、PID等他の現象が発生しています。
パネルの劣化は避ける事のできない問題です。
②天候の影響
悪天候の場合に発電量が低下するのはもちろんの事、真夏の暑い時期にパネルが高温になりすぎてもダメです。
日射量の多い夏が一番発電効率がいいと思われがちですがこれは間違いです。なぜなのか?
太陽光発電は高温に弱くパネルの温度が低いほどで発電効率が良くなります。
1℃上昇するごとに0.5%ほど発電量が低下するといわれています。
気温が30℃以上になるとパネルの温度は70℃~80℃まで上がってしまうので真夏日は発電量が低下しやすくなります。
水をかけて冷却すると発電量は増加いたしますが、長い目で考えるとパネルにとっては良いことはありません、汚れが付きやすく苔が生えたり、洗浄が必要になります。
現在はパネルの価格も低下して、冷却するよりも過積載する方がベストです。
③パネルの汚れ
鳥の糞や枯葉など表面ガラスの汚れがあると発電効率が大きく低下してしまいます。
軽い汚れなら雨で自然にとれますが、火山灰や鉄分等は洗浄する事により、回復する事ができます。
平面設置の場合は砂がたまりますので、洗浄が必要になります。
④電圧抑制
電力会社では送電した電気が各家庭に送られる電圧の範囲が決められています。100Vの場合は95V~106Vの範囲になくてはならない。この様なルールの元、パワコンの整定値でPF(電圧上昇抑制整定値)を107~108V程度に設定しなければなりません。
一般的に変電所からとおくの場所で発生しやすく、田舎が特に発生頻度が多いです。
測定器を付けてしばらく測定すると、発生状況がわかります。
パネルに問題がなく売電の電圧が高くなりすぎて、発電しているのに売電出来ない状態を電圧抑制が働いていると言います。
電圧抑制をされているのは一時的な事が多いですが頻繁に起こる際は、
電力会社に連絡・相談をし対応してもらわなければなりません。
他にも温度抑制等も発生することもあります。
太陽光発電はメンテナンスフリーではなく、放置はいけません。
目視では気が付かない故障やトラブルも多くあります。
また機器の故障だけではなく雑草や機器等の汚れも綺麗にし対策する事が大切です。
定期点検をする事により修理や交換費用を抑える事ができ、早期発見にも繋がります。
弊社ではお客様に1年に1度の定期点検をお勧めしております。
(ソラくんネット使用)→https://solakun.net/mfarmy/user/login.php
これからもお客様に安心して太陽光発電を使用していただくためです。