分電盤の仕組み
分電盤の仕組み
太陽光パネルの設置と同じくらい大事なのが電気工事です。
特に、発電した電力を分配・調節してくれる分電盤は、軽視できません。
ブレーカーとも呼ばれる分電盤は、太陽光発電に限らず電力会社から電気を供給してもらっている場合にも家庭内に設置されています。
太陽光発電で作られた電気や電力会社から供給された電気は、配電盤で受け取られます。
そこから電圧を変えた電気が送られるのが、分電盤です。
家庭内なら、回路を分けて各フロアや部屋に電気が分けられていきます。
電気を分ける以外にも、電気の使い過ぎや漏電による事故防止などの電気チェックをするのが分電盤の役目です。
余った電力を電線に逆流することができるのも分電盤の機能の一つです。
太陽光発電は電気工事が重要!
太陽光パネルの設置にばかり気をとられがちな太陽光発電の工事ですが、
電気工事にも手抜きは許されません。
電気工事が成功していてこそ、電気を安全・便利に使えるようになり、電力会社に余剰電力を売れるようにもなります。
太陽光パネルの設置と同じように、電気工事にも様々な準備が必要で正しい手順をとることが大切です。
大まかな流れを紹介すると、準備としてパワコンや接続箱などの設置場所を打ち合わせたり、
工事中の停電の説明や養生マットを敷くなどがあります。
工事に入ったら、太陽光パネルからのケーブルをまとめる接続箱を設置し、パワコンの位置決めと設置、電力計ボックスの設置、太陽光ブレーカーの設置などを進めていきます。
検出ユニットやCTセンサー、モニターの設置なども済んだら点検をして工事終了です。
太陽光パネルからのケーブルをまとめる接続箱は屋外に設置するため、湿気や水が浸入しないように注意する必要があります。防水処理も、工事の一環です。
発電した電流を宅内で使えるように変換するパワコンは、故障を防ぐために分電盤など近くに物がない場所を選びます。
熱がこもりやすく、それが故障や劣化にもつながる原因となるため、慎重な位置決めが肝心です。
分電盤の隣に設置されることが多い太陽光ブレーカーは、太陽光発電システムの容量に合わせることが大切です。
過大な電流から太陽光発電システムを保護する役目を持っています。
他にも、分電盤の近くには検出ユニットが設置されるため、スペースに余裕をもっておかなければなりません。
上記作業は有資格者でないと作業できません。
前の記事へ
« 発電停止の原因次の記事へ
太陽光システムで起こる火災 »